ノストラダムスの宇宙絵日記‐2‐

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かつて、人類は余りにも多くの問題を抱えていた。

戦争、貧困、差別。反対側の国まで届くミサイルがあり、それに反撃するためのミサイルがある。貧しさによる飢えや窃盗が相次ぐ。あいつが嫌いだ、こいつが嫌いだなどと罵りあう。

科学による目覚ましい発展の一方、自然環境はどんどん汚染された。住む場所を失った動物たちが、次々と姿を消していった。

個人個人に焦点を当ててみても、酒、薬、暴力といった、平和とは程遠い問題が山積みだった。

あるとき、人類は「このままでは駄目だ」と気がついた。それは、人類が平和へと舵を切った瞬間だった。

まず、国同士や部族同士での争いが無くなった。過去のことは、ほとんどの者達が水に流した。同時に国境も消えていった。

各国首脳による、人類統一の話し合いが行われた。世界中の科学者や専門家が集まり、これからの人類の生活についての方針がまとめられた。争いを好むごく一部の人間もいたが、大した問題にはならなかった。

砂漠に巨大都市が築かれ、大半の人類が移住した。移住しなかった残りの少数は、自然の中で生きていくと決めた者達だった。人類は自分達が住むスペースを限定し、外の世界に対する干渉は極力避けた。生活習慣や言語の統一は難しかったが、適当な妥協点を見つけることに成功した。

まるで何者かの大きな意志の力が作用してるかのように、人類統一は順調に達成された。



そして、数百年の時が流れた。



巨大都市ピース。その端にあるアパートの一室。

ここには、腕のいい修理工の男と、その一人娘が住んでいる。

男の名前はテオ。40歳近いものの、鍛え上げられた筋肉と、健康的な日焼けのお陰で、実年齢よりもかなり若くみえる。

娘の名前はノストラダムス。テオの唯一の家族で、先月11歳になったばかりだ。一部が青みがかった、珍しい金髪をストレートにしている。

二人は親子だが、共通点が少ない。しかし、無いわけではない。

それは、二人とも重大な秘密を持っている、ということだ。